キャスオリパについて
前回までのオリパ登竜門ではキャスオリパは現段階でクリーンに近い販売方法と記載しておりましたが、年月も経ち状況も変わってきていることから、再度執筆しております。
偏りのないよう、双方の観点からお話します。
それらを分かりやすく説明するために、ここでは一旦、購入金額より上振れたカードを引き当てることを「勝つ」下振れたカードを引くことを「負け」と記述させて頂きます。
まずは購入する側のメリットデメリットについてです。
メリット
購入→封入→到着まで流れが目に見えない販売方法と違い、リアルタイムを映像で配信しているので、購入→開封→配送までの安心感があるというお声が多いです。
リアルタイムに販売されているという事。それにより、購入のタイミングや有無、今少し負けてるから巻き返す為にもう少し買おう。や、勝ってるのを上振れさせる為にさらに買おう。等の追加購入を自分の現在の勝ち負けの状況で決められるという利点もあります。
また購入に限らず、ツイートでは文面のみとなってしまいがちな購入者⇔販売者のコミュニケーションをより密接にとれる独特のライブ感もキャスならではの楽しさではないでしょうか。
では、改めて思い出してください。
どういう販売の仕方が多い?
キャスオリパは基本的に‘‘完売で販売する”というルールが定められている場合が殆どです。つまりは‘‘全て売り切れないと今までに買った内容は白紙に戻る”というルールで成り立っています。これは販売者側の状況(殆どが、総体的な還元率を踏まえてパック数や金額に準じオリパを製作。※還元率は製作者個人により変動)を考えると分からなくないルールなんですが、これが一つの問題を生み出します。
まず大前提の流れとして、キャス開始→内容やルール説明→購入可能かの確認(初見さんはダメとか個人情報を見てから販売者が販売するかの決定など)→購入開始→買ったものはルールに従い開封→引き換えなどの開封→支払いannounce
大体がこういった流れではないでしょうか。
そして、他の基本ルールには以下が定められている場合が多いです。
・ニブイチ開封(半開封等)
・引き換え券対応(引き換えが設定されており半開封でもオープン出来ない)
簡単な説明をすると、ニブイチ半開封は2P買ったら1P内容を見れますよ。というシステムです。もう一方の見れなかった方は完売後に見る事になります。
引き換え券対応は、引き換えと定められたカードを引くと(見えると)半開封であっても一旦引き換えのまま開封せずに完売後に開封するというシステムです。
上記2点のルール設定は最初に申し上げた‘‘完売”をさせる為の販売側の工夫の一つとなります。
何故これが完売のための工夫になるのか、ここで一つ例をあげますと
・Aさんはトップ万物のキャスオリパを引いて最初に引いた物が万物でした。
→ほかの人はトップレアが見えてしまったので購買意欲の低下、買いません。
→解体
その場で開封するとこのような事が起き得ます。
よって、完売までにTOPレアや主要な当たりは見えないように半開封や引換券などの工夫をして完売までもっていくという流れです。
上記までが基本的な、一般的に行われているキャス販売の仕方だと思います。(ルールはあってないような物なので人により違いますが)
本質的な部分で言うと、元々はオリパをライブで販売する。ここからの着想だと思いますので、そこから色んな派生形が生まれています。
確認出来ている代表的な派生型を以下に記載いたしました。
疑心暗鬼
封筒に何かしらの言葉や数字、絵などを記載し、中に何入っているか販売側が認識している状態で販売をする方式です。
言葉と中身の関係性を考えながら買うから疑心暗鬼といった所でしょうか。
ジャンケンで俺はグーを出すよといった戦いにすると心理戦になるように、そういった趣向が楽しくて一時期流行っていました。
石有り/石無し
石というワードを良く目にすると思いますが、パックの値段に対してほぼ0円に近いと感じるレートのカードの事を指しています。
例えば1万円で500円のカードで9500円負けたら殆ど1万負けたようなモノですよね。それを専門用語のようになっていますが”石”とキャスオリパでは呼ばれています。
シングル販売
予め販売者が何のカードを販売するか決めており、そこにいくらと価格設定をつけて販売する方法です。例えば5万円で石と呼ばれるカードだったり、千円で5万円のカードだったりとそういう心理戦をしながら購入を進めていく最近の販売方法です。
そして、次にお話しますのが
デメリットについて
キャス販売の(購入側においての)デメリットは、解体になった場合に起きます。
リアルタイムということは(基本的に)、つまり期日としてはキャス最中のオリパを販売する時間内(販売者によってまちまち)になりますね。その間に完売に至らなかった時点(解体)で、負けていた場合は胸をなでおろす展開ですが、勝っていた場合はどうでしょう?このように、良くも悪くも白紙にもどってしまいます。キャス販売後の入金の時点にも、購入した方々の誰かが入金されずに音信不通になってしまった場合、やはり解体(白紙)という形になる場合があります。(人によっては解体にせずに販売者が被って他の購入者には発送する人/白紙に戻す人と様々です。)この様な解体に至る可能性が有ることがあげられます。
これは前金/即金ではなく後払いという集金方法からなるデメリットとも言えますね。
上記までが基本的な話でしたが、ここからは、僕が知りうる「詐欺」の手法を公開します。※実際に‘‘行われているか、行われていないか”ではなく、何が‘‘出来てしまうのか”という話をしていきたいと思います。
・抜き
他の販売方法でも言える事ですが、当たり枠を抜いてハズレだけを販売する詐欺手法です。キャスではそれは出来ないんじゃないかと思っている方が多いですが ‟出来ます”
これは簡単な方法で、キャスを開始してから一度もシャッフルされていない場合。大体みなさん事前(キャス開始前)にシャッフルされている物と思っている人が多数だと思いますが、実はシャッフルされておらず、そのままの順番を操作しており仲間にその順番を引かせるというイージーな手法です。
「抜き」を使用した疑心暗鬼についてもイージーです。どの封筒に何が入っているかを販売者は知っているので、仲間に伝え、それを引かせ回収すれば終了です。
ここで、前述でお話しました販売者側の状況を踏まえ、キャスに限らずこの方法により、考え得ることが出てきます。
余りにも強いオリパ(還元率が度を越している)
良い捉え方では‘‘販売者の方が赤字を出して頑張ってくれている”ですが
悪い捉え方では‘‘どうせ当たりは抜く(高額レートは計算に含めない)ので、ハズレだけで計算すればいいから強い”こういった考え方も出来ませんか?
勿論、先を考えた結果(今後の販売の為)の販促費として”強い”オリパ、仕入れに力を入れた結果”強く出来る”オリパと様々あるでしょうが、抜きをする前提で作られた”強さ”これも可能性の一つとして考えてください。
別パターンとして、購入者が買った商品は大体封筒などに入れて名前を書いている事が殆どですが、画面に映っている欄外に出して入れ替え操作などもイージーですね。
現時点大体のキャスにおいての詐欺の手法はこの2パターンに分けられます。
画面内でリアルタイムに配信をしながら操作するか/画面外で操作するか
2つのパターンについて少し複雑になりますが、お付き合いください。
画面外のパターンは、充電が切れたりすると配信が一度終了します。その際に入れ替えたりするのは”出来て”しまいますね。30分で一度キャスは配信終了になるシステムなのですがコインがあると回避できます。コインが無ければ一旦配信が終了します。この配信が終了に”なってしまった”タイミングは本来のキャスオリパの”安心感”はリセットされた状態ですね。むしろ一回自分が引いたと思っている事からたちが悪いです。(見えてない所や引き換えで見せてない所で入れ替える等の可能性)
画面内のパターン、シャッフルも慣れている人なら大体どの辺にあるか分かりますよね。最初の位置が分かっていれば。対戦する場合でも、公式ルールだと大体自分がシャッフルした後に相手にシャッフルさせるのはそういう意味合い(操作出来ないように)だと思いますがキャス販売中は販売者しかシャッフル出来ません。(最近リモートの対戦で勝つための必須カードをデッキトップに持ってきたのではという論争がありましたね)
むしろ大体の位置が分かればそれを知らせてその周辺を連番で取れば問題ないですよね。(上から5連など)
マーキングも容易です。少しだけスリーブの端を切っておくだったり、細工をしてキャス販売→配送の際に細工したスリーブは処分すれば問題は明るみになりません。キャスもある程度の画質です。アップしなければ見えない物は多いでしょう。カードの傷も完璧に把握出来ないのと同じく(アップしなければいい)
仲間内に引かせる魂胆で販売を始めて、万が一計画が狂って違う人が引いてしまったら詐欺をする気だった人は赤字(当初の利率と異なる)をこうむる結果です。
それを回避出来る方法に”解体”があります。仲間内の一人をサブアカウントなど、認知されない存在の一人を作っておいて参加させておきます。そして、そのアカウントを未払いにして解体してしまえば白紙に戻せます。
前述したデメリットの電源が切れてしまったなども活用する場合があります。
(※故意に)一度配信が途切れてしまったので、(信用問題から)解体します。と逆手にとった解体方法も出来ます。(尚、その際に当たり枠などの入れ替えを未配信時にしていれば、万が一購入者側がそれでもいいと再開した場合当初の抜きは達成出来つつ購入者側が良いと言ったことになります)
‘‘キャスオリパは販売中全て見えてるから安心だ”と思っていた方々如何でしょうか。
これは実際に起きている事とは言いません。全て‘‘出来得る事”、可能性としてお話させて頂きました。
こういった思考も、僕の‘‘思い違い”や‘‘考え過ぎ”で、実際に行っている人が0人だったらいいなと思います。
また、これを公開した事でここの手法のさらに裏をかく手法や、新たな詐欺手法というのは時がたてば生み出されると思います。
登竜門でも執筆しましたが、何事にも”絶対””必ず”というのは存在し得ないという事です。
元々キャス販売というのは、後払いや誰でも参加出来てしまう等の透明性に欠けている部分があります。リアルタイムの販売をライブコマースと言うみたいですが、そういった販売方法は中国で主に流行っており、その場で購入出来る(クレジット決済で即金)というシステムが作られているようです。
後払いや誰でもという点は、このライブコマースの販売土台が日本でも浸透されたら少しは解決に向かうかとは筆者は考えております。
しかし、まだまだ浸透する気配は感じられません。
日本の文化とミスマッチしている部分もあるのかもしれませんが、近日中に。というのは少し難しいかもしれません。
その他の抜きなどに関しては、やろうとする人は抜け道を永遠に探すと思います。どんなに環境が整っても変化を加えれば抜け道は作れますので、最終的にはその”人”を信用して(それこそ騙されたと思って)買う。になるのかなと個人的な意見です。
あくまで詐欺の手法に関しては誰がやっているや、実際にどこでやってるのか等には一切お答えしません。再度申し上げますが”やろうと思えば出来る事”として、ご自身の購入前の判断材料として、頭の隅に置いて頂けると幸いです。
長文を読んで頂きありがとうございました。
皆さまが純粋に楽しめるような”理想の形”がいつか訪れればと思いますが、難儀な物で油断や信頼から裏切りが発生してしまいがちです。
その結果、理想にはなかなか辿り着けない現実があります。
購入する人も販売する人も各々モラルと、相手を楽しませたいという気持ちを持ち、不正がしにくい環境で、お互い律しながらも息の長い界隈で在れたら素敵な事ですね。そして、そう願っています。